2018年度プロジェクト・レポート体験談

担当:澤田 直宏教授・須田 敏子教授

「研究・論文執筆」を通じて

籔内 美穂子さん(外資系製薬会社)(2017年度フレックスコース入学)


なぜ履修したか

私は、医薬開発に関する業務に従事しており、業務専門性とビジネスのマネジメントスキルを強化して業務に活かすために、MBA取得を決意し、ABSに入学しました。元々、書くことが好きで、入学時に2年後のゴールをメモに書き留めていました。メモには「業務専門性」「マネジメントスキル」「論文執筆」とあり、入学時から執筆意向があったことが確認できます。当時は、当該科目はフルタイム学生対象だったため、「フレックスタイム学生も履修可能か」と質問をしたことを覚えています。

1年修了時、当該科目がフレックスタイム学生も履修可能となりました。当該科目では、自身の興味のあるテーマについて、ABSで学んだことを総動員して研究し、論文として成果を残すことができます。この点が自身のゴールにマッチしており、魅力を感じて履修しました。

授業で学んだこと

私は、通年の講義の中で、定量的研究・論文執筆を完了しました。

研究:
研究のステップは、「テーマ設定」「先行研究レビュー」「仮説構築」「データ・分析方法の決定」「結果、考察および結論」と進めます。講義では、自身の研究の状況を共有し、研究指導をいただきます。個人作業では、課題解決に向け、主体的に先行研究を深く調べたり、思考を巡らし論理構築したりしました。

主体的な取り組み姿勢が、コミュニケーションやモチベーション面で好循環を招いて成果につながり、姿勢の重要性を実感しました。

論文執筆:
懸賞論文への応募を視野に、投稿規定に準じて執筆開始し、スケジュール1ヵ月前倒しで執筆完了しましたが、この時点で、統計学的な視点を踏まえ内容変更を決断しました。終盤での変更は大変でしたが、深い先行研究レビューのおかげで論理再構築もスムーズに進み、執筆・応募完了しました。

むしろ、より大変だったのは、医薬専門用語をわかりやすく、かつ文字数を規定内に収めて執筆することでしたが、読み手にメッセージが伝わるよう執筆する重要性と表現を学びました。

学んだ内容を今後どんな風に生かしていきたいか

研究・論文執筆を通じて、論理的思考力、主体的姿勢、および執筆スキルが強化され、業務上の医薬関連文書執筆時、内容の質・スピードが向上し、効率化が実現しました。

また、マネジメント上の業務見える化・分析・提案など多様な場面で効率よく執筆し、内容を基に、外部環境の変化に対応した変革や生産性向上を図り推進しています。

今後も、医薬開発関連の研究・執筆を継続し、健康の向上に貢献していきます。

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