2022.01.14

野田 晋作さん

株式会社ベイクルーズ 上席取締役副社長

マネジリアル・マーケティング

青山ビジネススクール(ABS)の専門科目「マネジリアル・マーケティング」(担当:黒岩健一郎教授)では、11月25日(木)の授業において、株式会社ベイクルーズ 上席取締役副社長で、ABSの修了生でもある野田晋作氏をゲストにお招きし、『システム構築だけでは勝ちきれない ベイクルーズのDX戦略』というテーマで授業内講演をしていただきました。

ご講演は、ご自身と会社の紹介から始まり、ベイクルーズにおけるDXの考え方、それを反映した具体的な施策と続きました。特に、PREORDERという仕組みが、ファッション業界全体の問題を背景にしたもので、顧客への調査と詳細な分析、社内だけでなく取引先も巻き込んで実現していることをわかりやすく解説してくれました。また、その推進プロセスについても、ざっくばらんにお話いただきました。今後の展開についても触れて講演は終わりました。

メインメッセージは、ベイクルーズにおけるDXは、たんなるデジタル技術の活用ではなく、消費者の行動変化までを視野に入れたビジネスモデルの転換を示すということだと思います。それを可能にするための従業員のモチベーション向上や学習までもDXに含まれているというのも印象的でした。

講演後の質疑応答では、DXに携わっている受講生からは具体的な内容の質問が、ベイクルーズのファンという受講生からは消費者視点での質問が出ました。授業時間内にすべての質問を消化できなかったので、授業の終了後は質問したい受講者の列ができました。

修了生という身近な存在が、経営の中枢で意思決定している姿は、受講者にとって刺激的だったと思います。内容に関しても、バズワードであるDXを表層的に捉えるのではなく、本質的な部分に目を向け、ビジネスモデルを変革していく具体的なプロセスが理解できたことは、大きな収穫だったと思います。

教員としては、活躍する修了生の姿を見るのはとてもうれしく、誇らしくも感じるひとときでした。

野田 晋作さん

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