2021.09.24

青沼 愛さん

一般社団法人鎌倉サステナビリティ研究所 代表理事

アドバンスト・コーポレート・コミュニケーション

6月23日(水)の「アドバンスト・コーポレート・コミュニケーション」(担当教員:伊藤晴祥准教授)では、一般社団法人鎌倉サステナビリティ研究所の代表理事である青沼愛さんに「ファッション業界から考えるESG」というテーマでご講義頂きました。特に、ファッション業界の環境及び人権へ与える影響についてお話を頂きました。

ファッション業界は、石油産業の次に地球を汚している産業であること、ジーンズ1本の綿花栽培で飲み水10年分失うこと、40%の服は1度も着られないなど、具体的な統計を踏まえながらショッキングな事実についてご講義を頂きました。

人権問題についても、ファッション産業が全産業中2番目に強制労働に関与していること、現代奴隷問題が身近にあり、4,000万人以上の人々が現代奴隷の状態にあること、強制労働から生み出されている利益が年間1,500億米ドル以上であることなど、その問題の深刻さについて、ご説明を頂きました。

以上の問題を解決するために世界各国で法整備が進んでおり、日本でもビジネスと人権に関する行動計画を発表するなど、前向きなお話も頂きました。

極めて重要な問題を客観的かつ事例を踏まえてお話し頂き、受講生も自分事として何をするべきかを真剣に考える機会を頂いたと考えております。

アドバンスト・コーポレート・コミュニケーション_授業風景

ABSのトップページへ