大宮 俊吾さん

7月12日（火）の「企業経営の経済学」（担当：北野 泰樹准教授）では、授業内講演として大宮俊吾氏（公正取引委員会事務総局経済取引局企業結合課 企業結合調査官（主査）・官房総務課経済分析室経済分析担当官（主査）併任）をお招きして、「企業結合審査における経済分析の実務・課題・事例+α」というテーマでお話いただきました。

講義では、経済学を実務に活用する一例として、公正取引委員会の企業結合審査において用いられている経済分析の実務、海外での活用実態が紹介するとともに、経済分析実施の活性化に向けた課題が議論されました。

企業結合審査に係る手続きの詳細・企業結合審査において実施された経済分析について、コード決済市場における主要な案件であった、Zホールディングス株式会社とLINE株式会社の経営統合などの具体例を交えた解説がありました。データリクエストから転換率の分析など、実際に行われた経済分析の概要を含む内容で、講義の参加者とも活発な議論が展開されました。

なお、本講義は公正取引委員会が開催する独占禁止法教室の一つとして実施されたものです。