2021年度「コンサルティング・プロジェクト」経過報告[専門科目(300番台)]

担当:細田 高道教授、中塚 昭宏助教

2021年度の「コンサルティング・プロジェクト」(担当:細田高道教授、中塚昭宏助教、プロジェクトメンバー:6名(イブニングコース2年:智原仁さん、岡本真理子さん、齊藤紀子さん、諸橋生和子さん、渡邊慎介さん、イブニングコース1年:熊谷仁弥さん))が9月より開始し、約2カ月が経過しました。

今年度のクライアント企業は株式会社朝日新聞社で、同社の通販事業を将来の中核事業に押し上げるための事業戦略・マーケティング・ロジスティクスの面からの具体的施策検討を託され、現在順調にプロジェクトは進んでおり、フェーズ1、フェーズ2を終え、これから最終フェーズであるフェーズ3が始まる段階です。

フェーズ1、フェーズ2においては、朝日新聞社からもプロジェクトメンバーに積極的にディスカッションに参加頂き、また、物流コンサルタントとしてご活躍の富計かおりさん(ABS2016年卒業)にも引き続きアドバイザーとして参画していただき、プロジェクトのサポートをしていただきながら現状分析及び課題の抽出、今後の方向性について検討しました。またフェーズ2からは英国国立エクセタービジネススクール(以下、EBS)との共同研究も始まり、毎週EBSのステファン・ディズニー教授のアドバイスを頂きながら同校の学生とディスカッションを行いつつデータ分析を進めており、非常に忙しい日々を過ごしました。また、ステファン・ディズニー教授からは、EBSの学生及びABSの学生向けに「Production Optimization for Short Shelf-Life Products」の特別講義を行って頂き、ブルウィップ効果を抑えた事例を紹介頂き、生産の最適化への理解を深めることができました。

このプロジェクトの魅力の一つは、ABSで学んだことを実践で活かすことにありますが、足りない知識、スキルについては自身でスキルアップを行っていく必要があると共にメンバー同士で補完し合うことも重要で、チームワークが非常に重視されています。特に、このプロジェクトのメンバーにはABSのメンバーだけでなく、朝日新聞社のメンバー、EBSのメンバーも加わっていることから、組織を超えたメンバー間のコミュニケーションも非常に重要です。特にEBSメンバーとは同じ学生ということもあり、授業以外のコミュニケーションも積極的に行っており、朝日新聞社のメンバーだけでなく、学生間の信頼関係の構築にも注力しております。

また、このプロジェクトが大変なところは、ABSメンバー全員が他の授業も受講しており、他の授業の課題やレポートをこなしながら日々行われる打ち合わせに出席する必要があることです。そのため、限られた時間内に非常に多くのことをこなさなければならず、またクライアントが存在することから常に全力で対応する必要があります。クライアントの都合により打ち合わせ時間が日中であることが多いため参加できないメンバーも多いのですが、チーム内で助け合いながらうまく乗り切ってきました。仕事を抱えながら他の授業とコンサルティング・プロジェクトを両立することができるのかどうか全員非常に不安でしたが、今ではチームの結束力も高まり、一体感を持って取り組むことで困難を乗り越える力が生まれています。

フェーズ2より緊急事態宣言が解除され、ABSの生徒は勤務先への出社及びABSに登校しながら日々の朝日新聞社との打ち合わせとEBSの打ち合わせを行っており、多事多端な日々を過ごしておりますが、プロジェクトが進むにつれ目に見える成果も出始めていることから、やる気と充実感を感じつつ、引き続き2月の最終報告会に向け全力疾走していきます。

EBS_ステファン・ディズニー教授の特別講義風景

EBS_ステファン・ディズニー教授の特別講義風景

EBS学生とのディスカッション風景(1)

EBS学生とのディスカッション風景(1)

EBS学生とのディスカッション風景(2)

EBS学生とのディスカッション風景(2)

朝日新聞社とのビジネスモデルキャンバスディスカッション風景(1)

朝日新聞社とのビジネスモデルキャンバスディスカッション風景(1)

朝日新聞社とのビジネスモデルキャンバスディスカッション風景(2)

朝日新聞社とのビジネスモデルキャンバスディスカッション風景(2)