清水 優輝さん(レーザーテック株式会社 経営企画部)(2022年度イブニングコース入学)
アカウンティングとは、「企業会計」のことを指し、過去の経営状況や成績を数値であらわす管理手法です。経営は利益を生み出すこと、何十年も続く会社を作り上げることだと、未来をイメージされる方も多いかと思いますが、それを考えるときに、直感だけに頼った経営判断では物事はうまくいきません。人によって解釈が違う状況を避け、客観的に会社の状況を表した数値を基に戦略策定を行い、実行することが成功につながると考えています。そのためにはアカウンティングに関する理解が必要不可欠です。
この授業では、損益計算書、貸借対照表、キャッシュ・フロー計算書などの財務諸表などを主に用いて、アカウンティングの基礎知識の習得を目的としています。全15回の授業は初学者向けに、アカウンティングを体系的に学べるよう構築されています。(アカウンティングの目的、財務諸表作成プロセスと構造、各財務諸表の関連性など)インプットが中心となりますが、実際に存在する企業の財務諸表を用いて授業を進めていただけるので、非常に実務寄りの内容になっており、みなさまが普段取り組まれている業務にすぐに活かせると思います。
会社の経営状況を可視化することは、客観的で透明性の高い情報を整理でき、その情報を活かして、最適な意思決定を行うための重要な判断材料になるということです。
財務諸表の各項目がどのような意味を持っているのかを理解することで、自分の会社はどのような経営状況なのか、他社と比べると何が強みで、何が弱みなのかを客観的に見ることができるため、より経営への理解が深まりました。
また、私はABSで学ぶすべての授業を紐づける横串の役割がアカウンティングだと考えています。実際に、他授業ではアカウンティングで学んだワードが頻出するため、すべての科目を関連付けて考えることができ、経営を体系的に理解できるようになったと思います。
私はメーカーの経営企画部に所属し、企画・IR・ESG関連業務にしておりますので、日々会社の経営状況を把握し、最適な戦路を考え、それらの情報を正しく株主・投資家などのステークホルダーに対して伝える必要があります。アカウンティングを学んだことで、自社の経営状況を踏まえた課題の洗い出しへの感度が高まったこと、株主・投資家などへのステークホルダーに対する説明責任を果たすための有効なコミュニケーションツールとして活用できると考えております。