「企業経営における普遍的な経済学理論を学ぶこと」
巌谷 真穂さん(東急株式会社)(2022年度イブニングコース入学)
経営を学ぶ方法はいくつかあります。実務の中で経験したものが経営の知見となっている方もいれば、偉大な経営者の自叙伝を読むことで疑似体験し、知識として習得していく方もいると思います。変化の速い現代において、経験する事柄はその時点によって大きく異なると思います。
この授業では、アカデミックな観点で「経営とは何か」「経済学とは何か」企業行動の理論を中心に、普遍的な経済学の基礎を学んでいきます。また、企業の戦略や企業組織内の問題を適宜関連する内容のケーススタディを用いて講義を進めていくため、机上の理論を習得しながら、より実践的な学びを得られます。
企業経営の経済学は消費者、生産者が経済的な取引を行う市場とそれを取り巻く企業行動や政府による規制について学ぶため、その後の複数の授業に渡って必須の知識を習得します。
例えば、「マーケティング」は消費行動を起こすため、如何にして消費者にアプローチしていくかになります。「ファイナンス」は生産者が生産するために必要な資金調達について学びます。すべては消費取引のミクロ経済が起因して発生するもので、ミクロ経済を正しく理解することで、同時並行して学ぶ様々な分野の必要性が見えてきて、学びの深度が増し、積極的に授業を参加することが出来ました。
現在、秘書として会社の経営を担う役員に仕えていますが、会社を取り巻く経済環境の変化や、市場の動向を意識しながら各事業を把握するなど、日々の仕事に取り組むようになりました。また、日頃より経営判断を目の当たりにするため、実学と、アカデミックなアプローチとを行き来することで偏りのない経営能力を身に着けることが出来ていると感じます。