2022年度ビジネス・プランニング体験談

担当:髙橋 文郎教授・伊藤 大輔先生

「未来をつくる学び、ビジネスプランニング」

小林 尚生さん(CIC Japan 合同会社勤務/2021年度イブニングコース入学)

小林 尚生さん

なぜ履修したのか、その理由

将来的に起業を見据えているため、「ビジネス・プランニング」を履修しました。実践的かつ体系的に学べる青山アクション・ラーニングの存在はABS入学理由のひとつでもあります。仲間と一緒に事業計画を練り上げ、最終的には資金調達に向けたプレゼンテーションを行うところまで、まさに起業を疑似体験できる機会であり、ワクワクしかありませんでした。また、一年次に学んだ経営知識を総動員して、学びを実行に移すプロセスとしても有意義であると考えました。

授業で学んだこと

自分たちの手で作り上げた事業とはこんなにも宝物のような存在になるのかと感じることができたことが一番の学びでした。同時に多くの方の助けによってビジネスプランは生まれ形作られていくということも実感し、感謝の気持ちが湧いてきました。感情的なことが真っ先に思い出されること。それは本当に熱中し濃密な期間を味わえたからこそだと考えています。

期間中は、毎週6分プレゼンテーションを実施し、指導教員やクラスメイトからのフィードバックをもらいます。その後の1週間は、チームと仲間と平日夜や週末を利用し対面・オンライン等で議論を交わし、さらに同時進行でプレゼンテーションスライドや事業計画を更新し続けていきます。後半に差し掛かると、投資家へのプレゼンテーションを実施する機会もあり、鋭い指摘に悔しい思いをしたこともありました。講義が進むごとにプレゼン内容と伝え方は洗練されていきます。最終的には、全てのスライド内容、切り替えのタイミング、言葉、想定される質問への回答の仕方など、チーム内で役割を分担しながら、メンバーそれぞれが全てを頭だけではなく身体的にも自分のものにすることができるレベルにまで到達しました。

私たちの事業は“子供とアート”をテーマにしており、フィールドワークでは子供アート教室、ギャラリー、アトリエなどへの訪問も行いました。チームメンバーのうち2名は中国出身であることを活かし、中国のアーティストにも連絡を取り、実際にプロトタイプ作成の依頼をしました。海外から作品が届いたときに、チームで大いに盛り上がったことは良い思い出です。プロトタイプを提示することで一気にオーディエンスの興味を引き寄せることができ、プロトタイプの重要性を体感することができました。

最後に、集大成として行われる最終プレゼン大会の6分間。普段なかなか味わうことのできない緊張と興奮はABS生活の頂点と言っても過言ではありません。2年次後期には、講義外で開催された第4回アイデアピッチコンテストにも挑戦し、最優秀賞を受賞することができました。本当に嬉しく、チームメイトの錦さん、斉藤さん、源新さんと喜び合うことができました。

学んだ内容を今後どのように活かしていきたいか

ビジネス・プランニング受講を通じて、新規事業を創ることの面白さとその意義に魅了された私は、スタートアップのコミュニティを醸成しイノベーションを促進することを事業とするイノベーションキャンパスに転職をしました。そのため、現職では毎日のように開催されているビジネス関連イベントを通じて、ビジネスピッチを聞く機会があります。アクションラーニングで疑似体験をしているからこそ、より深い理解をすることができるようになっていると感じています。自分自身の起業についても準備を進めて、明るい未来に繋がる事業を展開していきたいと考えています。

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