2020年度企業分析とファンド・マネジメント・シミュレーション体験談

担当:森田 充教授、吉野 貴晶客員教授

「0から学んだファンド・マネジメント・シミュレーション」

小栗 香菜恵

小栗 香菜恵さん(2019年度フレックスコース入学)

なぜ履修したか

履修の理由は苦手分野を得意分野に変えていこう。そんな理由で履修いたしました。私のキャリアをお話しすると、ITのセールス部門畑でファイナンスやアカウンティングとは関わりの少ない仕事をしておりました。その為、折角入学できたMBAでは普段の会社業務では関わらない経営などの数値に関わる事柄を積極的に勉強していき、新たな自分自身の武器にしていきたいと考え、選択科目を履修しておりました。

その中で、500番台の履修選択時は「企業分析とファンド・マネジメント・シミュレーション」と言う授業は、ファイナンスやアカウンティングの深い知識が求められるため興味を持ちました。0から始めた身からして、ファイナンスやアカウンティングの知識が必要とされる、本授業は高い壁に感じ、授業についていけるかの不安もありました。それでも今後、MBAホルダーとして羽ばたく中で、企業の経営を体系的により理解し、仕事していく為には、財務諸表はもちろん経営において数字で語れることが必要だと思い、「企業のファンド・マネジメント・シミュレーション」に魅力を感じ、自分の中の不安を押しのけてでも履修を決意しました。

履修後の感想としては「大成功」の一言です。授業は期待以上のもので、ファイナンスやアカウンティングだけではなく、経営知識全般を総合的に鍛えられる科目でした。苦手分野においては理解が追いつかず、苦労することもありましたが、吉野 貴晶客員教授の丁寧な講義、森田 充教授の徹底的なサポートにより、理解を深めることができ、より多くのことを学ぶことができました。結果的に、ABSに入学し本授業を取らなければ、得られなかった大切な仲間、知識、経験、思考を身に付けることが出来たことなど、一生の財産となりました。

授業で学んだこと

本授業は、前期・後期と1年に渡り履修します。その為、1年かけてしっかりと専門の知識を養えることが魅力です。

前期は、主に個人ワークや座学が中心で、ファンド分析に必要な指標についての基礎を教えていただきました。その他に、ゲストスピーカーによる講義、前期の集大成として個人ワークの発表などがありました。ゲストスピーカーは先生方のネットワークより、現役アナリスト方の話を生で聞くことが出来ました。現職と違う職業に触れ合うことで思考や知識の幅も広がりました。

後期は前期で得た知識を元に、資金100億円を元手にファンドの仮想運用をチームで行います。私は同じflexコースの4人メンバーでチームを組みました。私たちのチームはIT従事者や企業で経営企画に携わってるメンバーが多く、私自身もITセールスで培った知識も生かし、「テクノロジー系の成長企業ファンド」を立ち上げ運用しました。メンバーとは多い時には、週に4〜6回ほど打ち合わせをすることもありました。個性と才能溢れるメンバーと意見をぶつけながら、一つの成果物を作りだしたことは有益な経験となりました。メンバーとは、授業外でも多くの議論を重ね、粘り強く根気よく作業を実施し、講義以外もメンバーから得られる学びがとても多かったです。自分達の得意分野と、アカデミックとして学んだ知識を織り混ぜながら、走り抜けた後期でした。この経験は、MBA卒業後も自分自身の力となり、ビジネスマンとして大きく成長いたしました。

学んだ内容を今後どんな風に生かしていきたいか

ファンドを立ち上げ、ファイナンスやアカウンティング、投資指標の知識を体系的に活用することで、マクロ的に世の中の経済動向について読み解くことができ、そして会社の経営戦略・組織戦略・マーケティング戦略などでも生かせることが出来ます。その読み解く力こそがMBAホルダーとして重要であり、IT従事者として会社と取引する時や、ビジネスを考える際にもその力は活用できると考えております。今後は、個人でも株式運用や金融全般について更に勉強し、世界経済の動きの理解や、個人の株式運用の手助けなどたくさんのことに役立てていきたいと思います。

0から学んだファンド・マネジメント・シミュレーション
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