木戸 修平さん(LEVEL-5 abby Inc. 2014年度 フルタイムコース修了)
「LEVEL-5 abby」は、レベルファイブと電通による共同出資会社で、2015年8月に米国サンタモニカに設立されました。『妖怪ウォッチ』シリーズや『スナックワールド』シリーズなどの海外クロスメディア展開を専門としています。
私は、青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科 国際マネジメント専攻を修了した後はレベルファイブへ新卒入社し、ゲーム・玩具・アニメ・マンガなどさまざまなメディアを連動させるクロスメディア展開に関する業務を担当していました。その後、現在の上司からオファーをいただき、海外のエンターテインメント業界に興味を持っていたこともあってLEVEL-5 abbyへの入社を即決し、ロサンゼルスに移住しました。
入社当初は物理的な距離や時差、言語の都合もあって各セクション間で情報共有があまりうまくできていない状況だったため、担当者の意見も取り入れながらコミュニケーションを活性化させることから取り掛かりました。いまは経営陣との会議でのファシリテーターも担当しています。海外展開に関してはそれぞれの作品のコンセプトを崩してしまわないよう日本国内の担当者とも連携しながら、「海外でも受け入れてもらうにはどうすればいいか」ということを日々考えています。
マーケティング部門に所属していますが、ライセンス部門のサポートで商談会が開催されるラスベガスに出張したりプロダクション部門のサポートで全50話くらいのアニメの映像をいっきにチェックしたりすることもあり、慌ただしい毎日です。初めての海外生活は仕事でもプライベートでも試練だらけだな、と思いながらもさまざまなエンタメが溢れる街でごきげんに暮らしています。
大学院への進学を検討していた際にABSのホームページで宮副教授主宰の研究会を見つけ、宮副教授へ直接ご連絡させていただいたことがABSとの最初の接点です。 研究会に参加させていただき、在学生と修了生、そして教授が意見を出し合いながら問題を解決しようとする姿が印象的で、ABSに入学したいという思いがより明確になりました。
そしてこれは入学後、特に実感したことですが、企業の代表の方や若手でバリバリ活躍されている方、留学生などさまざまなバックグラウンドの学生が在籍していることもABSの魅力のひとつです。ちょっとした会話でもそれぞれ違った視点から意見が出てくるので、そのような方々とのディスカッションやグループワークはとても贅沢な経験だったと思います。常に刺激を受けつつ、自分なりの視点も意識しながら授業に参加していました。
まずは自分にとって理想的な大学院生活を具体的に思い描いて、気になる研究科のカリキュラムや学校の雰囲気がそれにマッチするかをしっかりと確認してください。
もしもABSのフルタイムコースを選んだら、とくにフレックスコースには専門分野で活躍されている方も多く、圧倒的な差を感じてしまうかもしれません。それでも焦らずに、まずはよく聞くことばの意味を理解してゆくなど土台づくりから始めてください。ABSでは社会人経験がゼロでもしっかりと基礎から学ぶことができます。そして、せっかくの機会なのでフレックスコースの方々とも積極的にコミュニケーションをとってください。はじめのうちは会話についていくだけで精一杯になることがよくあると思いますが、受け身にならず、自分の意見を伝えてゆくことも忘れないでください。
また、もちろん学業をおろそかにしないことを前提に、学業以外の活動も大切にしてください。インターンシップなどに参加してABSで得た知識を少しでも実体験と結びつけられると、大学院生活がさらに有意義なものになると思います。私はスポーツビジネスに興味があったので在学中に横浜DeNAベイスターズの広報部アシスタントを担当していました。ABSで学んだことを意識しながらビジネスの現場を体感できたことは、将来の自分の姿をイメージするうえでも重要な経験だったと感じています。研究室にこもりすぎず、外へ出てください。
■具体的でリアルな学生生活のエピソード
学校の近くに住めたらいいのですがやはり家賃がお高いエリアなので、、私は、家賃が安めなエリアだけど表参道まで乗り換えなし、ということで千代田線の綾瀬というところに住んでいました。電車だと片道30分ほどで予習・復習の時間にちょうど良く、通学時間を有効活用できました。学校の最寄り駅は渋谷と表参道ですが、渋谷からだと徒歩10分で坂もあります。 表参道からだと徒歩5分なので個人的にはこちらのほうがおすすめです。
ちなみに構内では学部生と同じようにさまざまな施設が利用可能です。フィットネスセンターではヨガなどのグループレッスンもあり、国際センターでは英会話セッションも行われています。また生活の中ではいろんな場面で学割が適用されるので、学生として利用できるものは利用しまくりましょう。