渡辺 悠太さん(渡辺産業株式会社 2010年度フレックスコース修了)
弊社は英国ブランドに特化した英国専門のファッション企業で、輸入総代理店卸業・小売事業を行っております。英国職人によってハンドメイドで作られるクラフトマンシップ溢れるブランドや商品を取り扱っています。長く大切に使い続けることができる商品と、そこに込められた想いや価値観というストーリーをより多くの方々に伝えることを経営理念とし、創業当時から行う卸事業に加え6年程前から直営店BRITISH MADEの展開も始めています。現在私は専務取締役という立場で、卸・リテール・マーケティングや財務の部門統括リーダーと共に、各事業部の推進サポート、英国パートナーとのコミュニケーション、新規事業への取り組みなどを主に行っております。
2019年7月からの事業継承に向け準備を進めております。本業である営業活動に関しては、入社してから先輩社員の方々に指導を頂きながら、お取引先様と英国のパートナー企業とのコミュニケーションを通じビジネスを学んできました。一番大切である経営理念の部分に関しては、日々現社長と話しながら実践の通じ理解を深めております。尚、この経営理念に関してはABS入学前まで弊社には無く、ABSでの学びを通じ必要性を痛感し、現場で実践する経営理念を作成致しました。
ファミリービジネスという背景から、将来は事業を継ぐ事を念頭に学生時代や20代を過ごしてきました。新卒で入社した前職の上司にMBAの話を聞いたことがきっかけでMBAの存在を知り興味を持ちました。当社入社後は各部門を回り現場を知り、その後の英国勤務から帰国したタイミングでABSに入学しました。オフィスが学校から徒歩3分以内にあるという事が選ぶ上でポイントとなりました。現場の実務者として勤務していた背景から、実務と学びの両立を考えアクセスの良さを最優先にしましたが、多くの学びと出会い、ご縁にも恵まれABSで学べたことに感謝しています。
ビジネスに関する知識がない真っ新な状態での入学であった為、全ての授業が面白く、いつも新しい気づきと発見の連続でした。実際ABSで学んだことを直ぐに実務で試せることも、楽しさをさらに増してくれた要因でした。学んだフレームワークを自分たちのビジネスに置き換えてみる、そのような活動を通じ自分たちの取り組みが客観的に体系立てて見え、なぜどうしてと、自社のビジネスをクリアに捉えられる様になったと考えております。
500番台はビジネスプランニングを履修し、東京都のビジネスプランコンテストで優勝出来た事はとても良い思い出です。ビジネスアイデアの出し方、営業方法やマーケティング、財務シミュレーションなど、ABSで学んだことがビジネスプラン創りには凝縮されていると感じました。また4人チームでしたが、異なる意見をまとめ形にしていくプロセスからも多くの学びを得ることが出来ました。
ファミリービジネスだからこそ新しい取り組みが必要だと入学前に漠然と思っていました。1年目に基礎科目としてビジネスの基本を学び、2年目でビジネスプランニングを履修できたのは自身の理解を深める為、新しい取り組み=新規事業を学ぶ上でも、とても良いカリキュラムでした。
2年間の学びでは常に新しい気づきと発見の日々でしたが、ABSを卒業して改めて感じるのは、学ぶ環境が今も続いている、という事です。科目履修ももちろんですが、同期が立ち上げた勉強会やOB・OGが参加できる聴講、高い志を持つ同期や卒業生との情報交換を通じ、今も自分自身の世界を広げてくれる環境があることが何よりの財産だと考えております。
ご自身の世界を広げる環境がABSにあると思います。仕事と学びの両立は大変かと思いますが、素晴らしい2年間になるのではないかと思っております。