自分自身を見つめ直し、自信を持って決断する機会を得る

深堀 達也さん(2016年度フレックスコース修了)

1. 現在の会社・仕事内容、自分の仕事の状況

私は、新卒で私鉄に入社後、約11年間、経営企画部門でグループ会社の管理業務に従事してきました。日々、グループ各社の経営管理を行いつつ、グループ各事業の効率性向上や機能強化を図るべく、事業再編やM & Aなどのプロジェクトに多数携わってきました。

そのような経験を通じて仕事に対する充実感を感じていた一方、1つの部門に長く在籍していたこともあり、自分自身のその時点でのケイパビリティを見極め、更にステップアップしたいという気持ちが強くなった結果、ABSでのMBA取得を決意し、卒業後、総合コンサルティングファームに転職することにしました。

現在では、前職の経験やABSでの学習を踏まえて、運輸・小売・不動産領域のクライアントを対象に、テクノロジーを活用した業務改革やM & A時のデューデリジェンス、不動産再開発の構想策定に係る支援など幅広いプロジェクトに従事し、コンサルタントとしての経験を積んでいる最中です。

2. ABS在学時代を振り返って

もともと、経営管理というフィールドで長い期間を過ごす中で、様々な経営課題を解決していくためには、戦略策定、総務、人事、経理、法務、マーケティング、M & Aなど、多岐に亘る知識・スキルを駆使することが求められましたが、当時の私は、十分に対応できないことも多くありました。そのような経験から、ABSでは、幅広い分野の知見を習得したいと考え、何か特定の分野に特化して科目を受講するのではなく、一見、その当時の仕事には直接関係がない科目であっても、出来る限り、多岐に亘る科目を受講することを意識しました。ABSには、魅力的な科目が用意されていることはもちろん、経験豊富な教授や外部講師、様々な業界で働く仲間が多くいるため、業界ならではの生の話を身近で聞くことができ、アカデミックな部分だけではない知見が習得できたと感じています。

また、青山アクションラーニングの1つであるマネジメントゲームでCEOを務めたことも大きな経験の1つでした。仮想の会社とはいえ、実業で活躍されているOBが扮する取締役に対峙し、日々変化する経営状況を適切に把握し、今後の戦略を軌道修正し、論理立てて伝えていくことが同時に求められる難しい立場を経験する過程で、その時の自分に出来ること、不足していることを明確に理解させてくれました。

3. これから転職に備える目的でABSに進学しようと考えている人に向けて一言あるいは転職にABSを活かすとしたらどう意識・行動すればいいか など

私自身もそうであったように、MBAにチャレンジする人の中には、今のキャリアのままでいいのか、転職という道がいいのかを悩んでいる方も多いと思います。

もちろん転職だけが最善の道ではないと思いますが、仕事・学業・家庭などを両立させる多忙な日々の中で、自分自身の得手・不得手に向き合うことで得られる「内的な気づき」と、多彩な仲間の努力を重ねる姿から感じられる「外的な気づき(刺激)」を同時に体感することは、今後のキャリアを見つめ直し、自信を持って決断することに繋がるのではないでしょうか。私の場合は、その答えが転職でした。

今後ABSに入学される多くの方が、この貴重な2年間を有意義に過ごされ、今後の道を切り開く機会としていただきたいと願っています。

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