多様性のある環境の中で、学びやチャレンジを感じられるビジネススクール

岸 文彦さん(2017年度フレックスコース入学)

1. ABSを選んだ理由

私は、大学・大学院と化学系専攻で学業を学び、外資系メーカーにて、研究・開発を基盤とした技術系職務の環境下で社会人人生の多くを歩んできましたが、数年前に、社内の人材育成などを背景に、マーケテイング部へ異動となりました。業務内容が180度異なる中で、OJTや社内研修などにより、業務内容を学び、日々努力をしてまいりましたが、より客観的な環境の中で、自分の実力を把握したい、体系的ビジネススキルを学びたいと思い始めたのが、MBAのチャレンジのきっかけになります。

MBAを取得するにあたり、ABSを選んだ理由の一つは、立地環境が優れているという点です。日々の業務負荷がある中で、学業も両立させながら、時間を効率的に活用するためには、好立地であるABSは魅力でした。また、2年生から始まるアクションラーニングの授業も、魅力的な要因のひとつでした。様々な受講科目に対して、実践的な内容に基づく議論や講義は、仕事では得られない経験・知識の習得になることは間違いないと思います。

2. 仕事と学業の両立で思うこと

入学をするにあたり、初めに悩んだことは、まさに仕事と学業の両立でした。不安ではありましたが、MBAを取得されている社内の諸先輩方に相談し、苦労してきたことや、工夫したことについてアドバイスを頂き、前へ進める勇気を持つことができました。また、上司やチームにも自分の思いをしっかりと共有して、理解や協力を得らえるように準備を進めてきました。

そのような中で、自らの働き方・タイムマネージメントをよく分析し、優先度決めて、効率よく業務を進めることを実践することができたことは、自らのマネジメント能力を高めるという点でも有意義であったと思います。実際、社内会議も大学構内で参加することもありましたし、同級生の方々の働き方も非常に参考になりました。仕事と学業の両立だけではありませんが、物事において優先度を決める、もしくは、チームに任せる勇気を持つことも大切だと実感できました。

3. ABSで学んだこと

私はすでに社会人歴も長く、経験則として多様なビジネススキルを学んでいると思っておりましたが、基本要素も含めて、ひとつひとつの履修科目には、様々な学びがありました。当然、個人のバックグランドによって異なりますし、先生のスタイルもいろいろあるのも事実です。私の場合は、財務関連の基礎知識が弱みであることは理解しておりましたので、改めて、数値を学ぶ授業を1年目で優先的に取得し、2年目には幅を広げて興味もある分野にもチャレンジする、という履修計画を立てて進めてきました。また、同学年にも様々な業種・職務経験を持つ方がおりますので、いろいろと助けをもらうことも多々ありました。また、1年目後半ごろから、ABSの先輩方や先生方ともお話しする機会が増え、これらの経験も、日々の授業のみならず、人生の学びを得る機会となりました。

4.勉強以外の付加価値

入学してからの嬉しい誤算にもなりますが、非常に多くの友人に出会えたことは一生の財産になったと感じております。ABSに学びに来られる方々は、土地柄もあると思いますが、多種多様な業界で働いており、職種も様々で、かつ個性的な方々ばかりです。自らの知らなかった経験や知識を学べたことは貴重な財産になりました。また将来に対するプランもしっかりしている方々ばかりです。ABS在籍中に転職される方、起業される方、自らの目標にむけて準備をする方、いろいろな志を持っております。授業以外の時間で、多くの方とのコミュニケーションをすることで、いろいろな人の熱量を肌で感じて、自らのエネルギーに変えていけるという経験は、間違いなく人生の財産になります。また折角の機会でしたので、箱根駅伝のボランティアもさせて頂き、4連覇の感動を生で感じたことも貴重な体験でした。ABSには、様々な機会があふれており、自らの多様性を養い、成長できる環境にあるビジネススクールだと強く思います。

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