山中 永圭さん(2018年度フルタイムコース入学)
私は、大学学部(商学部)を卒業し、社会人を2年経験した後に、ABSのフルタイムコースに進学しました。ABSを選んだ理由は大きく3つです。
まず1つめは、ABSは必須科目が充実していることです。私の学部生時代の専攻は金融学でした。社会人を経て、経営者である父の事業承継を現実に考えた際に、経営に携わる基礎的な知識が欠けていると感じ、必須科目を重視しているABSに魅力を感じました。1年の前期では7講義中6講義、後期では7講義中3講義必修科目を受けます。他のビジネススクールでは、これほど基礎学習を重視したカリキュラムになって居ないと思います。
2つめに、英語TOEICの一定点数の獲得です。私は、社会人になった際、英語に携わる業務はほんの5%程度しかありませんでした。そのため、英語に対する意識が少しずつ低下してしまっていました。そこで、TOEICで一定点数を取得できなければ修了できないABSを選ぶことで、半強制的に自分を英語と向き合わせることにしました。将来経営者になった際、英語を使ってビジネスを行いたいという目標もあったため、英語必須のABSに惹かれました。
最後は、青山アクション・ラーニング(AAL)です。AALは一般的な大学院卒業に必要な修士論文のような論文形式ではなく、1年次で培った基礎的知識や自身が得たインプットをアウトプットできるワーク形式の科目で、修士論文の代わりになります。フルタイムの学生は特にインプットを実践する場は少なく、社会に出るまで知識が定着しているか不安になるかもしれません。AALの代表的なマネジメントゲームでは、ABS卒業生の方によるフィードバックを頂けますし、海外の他大学の方と競い合うことで研鑽できます。他にも、マーケティング・プランニング・プロジェクトは、企業に対しての提案も行える場を与えられるので、実務的であり、非常に魅力的に感じます。
私は社会人を2年経験した後に、ABSへ入学したため社会人で経験した生活習慣を維持し続けるように努力をしています。講義は午後からがほとんどのため、意識しなければ、昼まで寝てしまう人もいると思います。そのため、平日は日課として起床後には1時間ランニングやストレッチで体を動かし、その後、ABSへ早めに登校することを心がけています。生活リズムを作るためには、計画も重要ですが、何より行動することが大切であると考えています。そして、土日になれば体を休めるといった社会人と同様の生活を送っています。また、私の場合は、友人は社会人がほとんどのため、土日などは友人とご飯を食べに行き、そこで相手の業務や業界について聞き触れることで多様なことに関心を向けることができています。
現在入学1年目の前期を終了した時点ですが、私がABSに入学し感じることとしては、「自主性」と「柔軟性」です。
まず「自主性」についてですが、授業は基本受け身の授業ではなく、自ら発信/発言することが求められます。その中で、疑問に感じたこと、興味を抱いたことは担当の先生に時間を頂いて話すことで、解決でき、より知識を深めることができました。私自身興味が転じ、学会に入会したことや、協会にも所属させていただくようにまで自主性が高まりました。
「柔軟性」というのは、グループワークが多いことから、バックヤードが大きく異なるメンバーの把握や調和を意識したり、時には厳しい指摘をしたりなど、グループワーク毎で柔軟に自身を変化させていくことが培われました。ムードメイクする立場の人、嫌われ役になる人といったように役割を個々に分担するのではなく、自分自身が多種多様な役を演じられるようになれる場だと体感しました。
「フルタイムならでは」といえば、留学生が多いことで様々な価値観に触れられるということが大きいです。約8割弱が台湾、中国、韓国からの留学生で、グループディスカッションの時など、日本人の感覚とは異なる発言が聞けたりできます。今後、よりグローバルに仕事を行っていく人にとっては有益なことだと感じます。
また、フルタイム学生とフレックスタイム学生との交流も適時行われているため、社会人の方との交流もできます。社会人経験のないフルタイムの学生も多様な業界のフレックスの方と話せることは就職に対してもいい刺激になるのは間違いありません。また、学生間だけではなく、教鞭をとられている先生方も気さくな方が多く、おすすめの本やインターン先の紹介などコミュニケーションを取ってくださり、自分の人生にプラスαを頂ける環境でもあるため、非常に有意義に学生生活を送れています。