2024.01.29
須田敏子教授が中央経済社より『ジョブ型・マーケット型人事と賃金決定―人的資本経営・賃上げ・リスキリングを実現するマネジメント』を出版しました。
出版を記念して、2024年3月1日に中央経済社主催の出版記念オンラインセミナーを開催します。セミナーでは、新刊の概要とともに、ケース企業の2社(日立製作所様、テルモ様)にもご登壇いただき、自社の取組みについての具体的な解説や、質疑応答を予定しています。
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『ジョブ型・マーケット型人事と賃金決定―人的資本経営・賃上げ・リスキリングを実現するマネジメント』
日 時: | 2024年3月1日 15:00〜17:00 |
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会 場: | オンライン(ZOOMウェビナー) |
参加費: | 無料 |
▼セミナー詳細はこちら(画像をクリックすると新規タブで開きます)
▼お申し込み用のURLとQRコード
https://x.gd/76h8X
なお、セミナー後、一定の準備期間を経て、1~2ケ月間を目途にアーカイブ視聴を予定しています。ご都合が合わない方は、上記サイトにお申し込みの上、ご視聴可能です。(アーカイブ視聴のURLはお申込者の皆様にあらためてご案内いたします。)
▼『ジョブ型・マーケット型人事と賃金決定―人的資本経営・賃上げ・リスキリングを実現するマネジメント』の概要
本書は、ジョブ型人事の発展形であるジョブ型・マーケット型人事について、報酬面に焦点をあてて、英米のデータを基に紹介するものです。加えて、ジョブ型人事を導入している日本企業5社の事例も紹介しております。
近年、日本でもマーケットサラリーサーベイに参加してジョブに対するマーケットペイを収集し、個人賃金決定に活用するマーケット型賃金決定が急速に普及してきております。現在、日本で普及してきているマーケットペイ活用は、賃金レンジのミッドポイントをマーケットペイによって決定するという欧米における「職務評価付き(伝統的)マーケットペイ活用法」と呼ばれるものです。
これに対して、1990~2000年代から欧米では、個別ジョブに対して直接マーケットペイを活用するという「マーケットプライシング型マーケットペイ活用法」が普及してきています。「マーケットプライシング」の特色は、キャリア開発・人材開発と昇進・報酬が一体化することにありますので、「マーケットプライシング」の普及は非常に重要です。本書では「職務評価付き(伝統的)マーケットペイ活用法」「マーケットプライシング型マーケットペイ活用法」両方の具体的な内容を紹介しております。
実は「マーケットプライシング」は、20年ほど前に博士号研究でイギリス企業8社を調査した際に知った賃金決定方法です。まだ日本では「マーケットプライシング」は普及していませんが、ジョブ型人事の普及によってようやく欧米型賃金決定に近づいてきたという思いで、感慨ひとしおです。
重要なことは、ジョブ型・マーケット型人事は、人的資本経営・賃上げ・リスキリング・健全な人材流動化・自律的キャリア開発など、現在の日本に求められている課題を解決するマネジメントということです。ジョブ型人事でも大きな効果を上げることができますが、ジョブ型・マーケット型人事の効果はさらに大きいものであり、ジョブ型・マーケット型人事の普及は、日本にとって大きな変化をもたらすと信じております。
本書では、ジョブ型人事、ジョブ型・マーケット型人事の実態を具体的事例・データを基に紹介いたします。