2024.11.01

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2024年度「第3回青山フィロソフィー・フォーラム(APF)」開催のご案内

2024年度「青山フィロソフィー・フォーラム(APF)」の第3回めは、竹内整一『「やさしさ」と日本人:日本精神史入門』(ちくま学芸文庫)を取り上げます。

竹内は、1970年代半ばから頻繁に使われるようになった「やさしい」「やさしさ」という言葉が、現代においてインフレを起こし、時には若者を呪縛するようにさえなっていると指摘します。
竹内は、万葉集から現代のJポップに至るまで、「やさし」「やさしい」という語が多層的に豊かな意味を伝えてきた歴史を掘り起こし、「やさしさ」が日本文化の重要な側面を形づくり表現していることを論じます。「やさしさ」の意味を改めて考えてみたいと思います。

今年度も髙橋文郎名誉教授をアドヴァイザーにお迎えし、ディスカッションをリードするファシリテーターを立てて、会を進めていきます。どうぞご参加ください。

日 時: 2024年11月23日(土)17:00-19:00
課題図書: 竹内整一『「やさしさ」と日本人:日本精神史入門』(ちくま学芸文庫)
ディスカッションテーマ: 事前に課題図書を読んだ上で、以下の設問に関するご自身の意見を述べてください。
  • あなたは、人に優しくされたいし、自分も優しくしたいと思いますか。また、あなたが普段「やさしい/やさしさ」を使うときにはどのような意図や意味で利用していますか。第1章を踏まえたうえで考えてみてください。
  • 第2章において、歴史上現れた「やさし」のさまざまな意味が解説されていますが、それらは現代の「やさしさ」のなかでどのように表現されたり経験されたりしているでしょうか。あなた自身の考えや経験を述べてください。
  • 第3章においては、やさしさはときに弱さや虚無・諦念と結びつけられて説明されていますが、ご自身の生活やビジネスにおいて「やさしさ」はどんな意味を持ちうると思いますか。
主宰者詳細
髙橋文郎 青山学院大学名誉教授
アドヴァイザー:髙橋文郎 青山学院大学名誉教授
http://www.e-takahashi.net/index.html
島田由紀 青山学院大学国際マネジメント研究科准教授
コーディネーター:島田由紀 青山学院大学国際マネジメント研究科准教授
https://www.aoyamabs.jp/facultyandresearch/
申込方法・詳細

事前の申し込みが必要です。申し込みは下のサイトからお願いいたします。

「2024年度第3回青山フィロソフィー・フォーラム」申し込みフォーム

※申込締切 11月19日(火)
※ABS在学生・修了生を対象としています。
※会場につきましては、参加人数がある程度定まってから、出席のご連絡をくださった皆さまにお知らせいたします。

Aoyama Philosophy Forum

Date: November 23rd(Sat.)
Time: 17:00-19:00
Text: Seiichi Takeuchi “‘Yasashisa’ and Japanese People”
*This forum is open to ABS students and alumni/ae only.
髙橋文郎 青山学院大学名誉教授
Advisor: Fumio Takahashi (professor emeritus)
http://www.e-takahashi.net/index.html
島田由紀 青山学院大学国際マネジメント研究科准教授
Coordinator: Yuki Shimada (associate professor)
https://www.aoyamabs.jp/facultyandresearch/