2025.03.07
キャリアクリエイツが発行する「Leadership Development Note」2025年2月号に、須田敏子教授が執筆した「ケース:実績を軽んじる上司」に対する「人間心理からの解説」と、「ジョブ型人事からのセオリー分析」が掲載されました。
ケース内容は、全社のビジネスモデル変革に着手したY総合部品の営業本部・岡山支店で推進役となった営業課長・西本は、中堅・ベテランの営業担当者を外し、一番の若手を新ビジネスの担当とします。その結果、営業社員間の人間関係は崩れ、ベテラン・中堅社員と西本の関係は完全に断たれてしまい、退職届まで出てしまいました。この事態により、支店の業績に悪い影響があることは想像に難くありません。
このケースに対し、「人間心理からの解説」では、新ビジネスに経験のない若手社員一人に任せることはリスクが高いため、管理者としてはすべきでなく、中堅・ベテラン社員の知識・経験・スキルを生かす体制を組むべきであることを指摘しています。「ジョブ型人事からのセオリー分析」では、ジョブ型人事によってジョブ内容と人的要件が明確化・具体化・共有化されています。そのため、人的要件に基づく担当分けに対する合理性・公平性・納得性が保たれるため、ジョブ型人事が導入されていたら、本ケースは発生しなかったと解説しています。
「ケース:実績を軽んじる上司」に対する「人間心理からの解説」と、「ジョブ型人事からのセオリー分析」(PDF)