2024.10.15

須田 敏子教授:労働新聞連載「ジョブ型人事のリアル」第5回・第6回の内容を掲載

須田 敏子教授

須田 敏子教授

須田敏子教授の労働新聞への連載(全12回)について、今回は、第5回・第6回の記事内容(新聞紙面・PDF版)を紹介します。 世界標準のジョブ型人事の賃金決定では、ジョブに対するマーケットペイ(市場賃金)を参照して賃金を決定する方法が一般的です。その具体的な方法は、職務評価付き伝統的マーケットペイ活用と、マーケットプライシング型マーケットペイ活用の2つの方法があります。

第5回・第6回では、職務評価付き伝統的マーケットペイ活用方法を取り上げています。そして、賃金決定の前提となるのが社員等級の決定であるため、第5回ではまずジョブ型の職務等級の設計方法を紹介しています。職務等級の設計は2つのステップからなり、第1ステップは個々のジョブの内容と、ジョブ遂行のために要求される人的要件(職務遂行能力)の2つを明らかにし、各ジョブに対する職務記述書(含む人的要件)を作成する職務分析で、第2ステップは職務分析の結果明らかとなった各ジョブの相対的な価値を評価する職務評価です。第5回ではこれらの具体的な内容を紹介しています。

第6回では職務等級に基づく賃金決定方法を解説しています。最初に行うのが、賃金グレードと賃金レンジ決める賃金構造を決定であり、次いで、各社員を該当する賃金グレードへの格付け、賃金グレード内の賃金レンジの位置の決定となります。これらは内部評価が中心ですが、賃金レベルの決定はマーケットペイを参照して決められています。職務評価付き伝統的マーケットペイ活用での具体的方法は、賃金レンジのミッドポイントを、マーケットペイを参照にして決めるというものです。この方法は、近年急速に広がっており、マーケットサラリーサーベイ参加企業数は、6年間で約10倍の企業となっています。人材マネジメントの最新動向を知るため、ぜひ添付のPDFをお読みいただければ幸いです。

「ジョブ型人事のリアル」第5回(PDF)

「ジョブ型人事のリアル」第6回(PDF)