2024.08.28

須田 敏子教授:労働新聞連載「ジョブ型人事のリアル」第3回・第4回の内容を掲載

須田 敏子教授

須田 敏子教授

須田敏子教授の労働新聞への連載(全12回)について、前回は、2024年7月1日号からスタートしたことを紹介し、加えて、第1回・第2回の記事内容(新聞紙面・PDF版)を掲載しました。

今回は、第3回・第4回の記事内容(新聞紙面・PDF版)を掲載します。第3回では、職務記述書の具体的な内容(テルモ株式会社の事例)を紹介しております。さらに、ジョブ型人事では、職務記述書を組織内の全社員で共有するために、お互いのジョブ内容と要求される人的要件が全社員で共有されるため、報酬に対する疑いが霧消するという効果があることを、具体的に解説されています。なお、組織内だけでなく、組織外にも職務記述書を公開している場合もあり、日本企業では日立製作所などが組織外にも職務記述書を公開して、キャリア採用に活用しています。この組織外への職務記述書公開は、西洋諸国などでは一般的です。

第4回では、国際比較調査結果を基に、日本の人事機能の特色は集権的人事管理であるとともに、戦略性は比較的低いことを紹介しています。さらに、スペシャリスト育成の弱い日本型人事において、人事部門の専門性は低いことが予想されます。この戦略性・専門性の低さは、ジョブ型人事となると大きな問題となり、いち早く、この問題に気付いた日立製作所の人財部門改革の取り組みも併せて紹介されています。

「ジョブ型人事のリアル」第3回(PDF)

「ジョブ型人事のリアル」第4回(PDF)