2023.11.21
中塚昭宏准教授(青山学院大学持続的サプライチェーン研究所(CSSC)副所長)が筆頭著者の論文がフードシステム研究(日本フードシステム学会)に採択されました。この研究は、トモヱ乳業株式会社様(茨城県古河市)にデータ提供やヒアリングなどで協力いただいて行った事例研究です。
論文のタイトルは、「日配品の需要予測手法に関する事例研究 -多重比較法を移動平均法の変数選択に活用した需要予測手法-」です。
この事例研究では、乳飲料などの日配品には曜日に依存した需要の特徴があることを見つけ出し、この特徴に適した需要予測手法を提案しました。従来型の需要予測手法と比較したところ、提案した手法の需要予測精度が高いことがわかりました。協力をいただいた企業では、2023年度からこの手法を実務に導入して生産管理を実施しています。今後、食品ロスの削減に大きく貢献できる可能性があります。
論文は、第30巻3号(2023年12月発行予定)に掲載される予定です。なお、日本フードシステム研究は、オープンアクセスで収録されている学術誌です。掲載後、Google Scholarなどで検索いただくと、全文をダウンロードすることが可能です。
この事例研究は、日本学術振興会 科学研究費助成事業 JP23K13516の助成を受けて行われました。
「日配品の需要予測手法に関する事例研究−多重比較法を移動平均法の変数選択に活用した需要予測手法−」中塚 昭宏, 松本 卓夫