三越は2023年に創業350周年を迎えました。江戸:元禄時代の1673年(延宝元)に三井家の元祖、三井高利が江戸に進出し呉服店を開業、「店前(たなさき)売り・現金掛値なし」という革新的な販売方法を生み出して以来、明治期の「デパートメントストア宣言」や、大正・昭和期の文化度の高い営業、全国的な支店網の整備など、業界他社に先駆ける多くの革新的な取り組みを行い、次々と新しい消費の姿をつくってきました。まさに「大河ドラマ」のような企業経営の大きな流れが見て取れます。
本書は、そのような三越が長年取り組んできた変革と挑戦に着眼して、それらを的確に記録するものです。そして、三越の350年という「長寿の経営」の要因は、どこにあるのか。①顧客営業、②店舗戦略(本店の本格充実化・全国への支店展開・小型店など新たな業態開発など)、③地方百貨店の提携、④海外店舗戦略、⑤広告宣伝(店舗のメディア化・プロモーション型セールスなど)、⑥食堂など百貨店として新たな営業分野への取組み、⑦デパートメントストア宣言についての新しい捉え方など、7つの観点から、その専門家たちが独自の視点で切り込み、考察を深め、現代の企業経営に生きる示唆を導出しています。
発行: | 同友館 |
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発行日: | 2023年8月1日 |
ISBN-10: | ISBN:4496056631 |
ISBN-13: | ISBN:978-4496056635 |
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