2022.03.24
ESG、SDGsへの対応を進める企業が増えているように、サステナビリティ重視の経営環境が急速に進展しています。そのようななか、企業と社会の持続的成長を実現する人的資本の構築や、ダイバーシティ&インクルージョンの実現などは重要な対応項目とされ、これらの領域を主管する人事部門にとって、それは喫緊の課題となっています。また、賃上げ、ジョブ型への転換に対する関心も高まっています。賃金停滞の原因として、転職の少なさや解雇規制の強さなどを指摘する声はありますが、人材流動化が進むと具体的にどのような変化が起こるのかは、明確になっていません。
本書では、英米のデータをもとに、日本の賃金停滞問題を解決する人事のあり方として、ジョブ型・マーケット型人事(賃金決定)の実態を紹介するとともに、SHRM(Strategic Human Resource Management:戦略人事)研究に基づき、社会と企業の持続的成長を実現する人的資本の構築に関して、その具体的方策を提示しています。