2017.10.20
前作『ソーシャル・ネットワークと組織のダイナミクス』(有斐閣、2011)が、組織と戦略についてネットワーク分析の視点から説明されていたのに対し、本作では、「ソーシャル・ネットワーク」を組織ネットワークとSNSなどを統合した視点で捉えながら、組織のマネジメントの問題だけでなく、小集団、巨大プロジェクト、地域コミュニティなどにその対象を広げている。いわゆる「ソーシャル・イノベーション」に関して、欧米の動向、理論、実務について、社会を戦略的にどうやってデザインして行くのかについて論じられている。グローバル化と情報化の中で、企業やNPOなどの「組織」の定義自体が曖昧になり、働き方が大きく変化しつつある現代において、ビジネスやマネジメントの変化を、様々なトピックについて多角的な分析から説明。アカデミックなリサーチャー、企業のマネジャーや実務家、コンサルや教育まで幅広い読者に参考になる1冊。