活躍する修了生:渡邊 幸平さん(2017年度フレックスコース修了)がPMPを取得

渡邊 幸平さん(2017年度フレックスコース修了)
電通アイソバー株式会社 グループアカウントディレクター

「+PMPでさらなる付加価値を」

これまで約20年に渡り、企業(ブランド)のマーケティング活動のお手伝い、特にブランドと顧客とのコミュニケーションをどうデザインするかを考えてきました。

ニーズや志向も千差万別で、SNSやモバイルなどあらゆるデバイスで情報に接している生活者とつながるためには、一人一人の嗜好や行動パターンに沿ったコミュニケーションシナリオを考え、個々のユーザーにとって最適なタイミングと接点でコミュニケーションします。
つまりブランドのメッセージを顧客に受け取ってもらうためには、コミュニケーション戦略やシナリオに基づき、生活者が常に使っているモバイル、メール、SNSといったITサービスの導線に沿って届ける必要があるのです。

それを実現するために私たちマーケターは、コミュニケーション戦略(ソフト)をシステム要件(ハード)へと変換します。そのため戦略部門とIT部門とを仲立ちし、密接な連携を促してコミュニケーション戦略をITシステムで具体化する、という高度なスキルを求められるのです。

そんな中、伊藤先生の「プロジェクト・マネジメント」の講義でヒントをもらいました。プロジェクトは「組織にとってのビジネスベネフィットの達成手段」であり、プロジェクトマネージャーはその達成プロセスを立ち上げから終結までマネジメントします。
そこで定義される、ステークホルダーの要求事項の収集、要件定義、戦略立案、システム開発といった一連のプロセスは、ブランドが顧客とつながるために実現したいコミュニケーション戦略をどうITシステムで実現(実装)するかという、いま主流のマーケティング開発プロセスそのものだということに気づいたのです。

ABS修了後、プロジェクト・マネジメントの知識や実践プロセスを体系的に会得し実務に生かすべく、PMP®取得に取り組みました。
PMP®試験では、プロジェクトの様々な局面で、プロジェクトマネージャーがどのように決断し、立ち振る舞うべきか?という意思決定基準や行動指針が問われます。プロジェクトは「ビジネスベネフィットの達成手段」ですから、もたらされる期待価値の評価や、リスク分析の結果、プロジェクト推進組織の特性などを基に意思決定します。そこではMBA課程で学んだフレームワークや経営視点が生かされ、ABSの成果を実感しました。

2020年11月にPMP®試験にパスしたばかりですが、このスキルはすぐにでも実務に適用できると実感しています。今後は担当するマーケティングプロジェクトにおいて、MBA課程で培った経営の管理能力に加え、PMP®で学んだプロジェクト・マネジメントのテクニックをプラスして自分のアウトプットに付加価値を提供したいと考えています。 在学中の2年間で、自分の中に「経営視点」という新しい視座を与えてくださったABS講師陣の皆様、そしてプロジェクト・マネジメントの世界へいざなっていただいた伊藤先生に深く感謝します。

●ABS非常勤講師「プロジェクトマネジメント」担当
伊藤 大輔氏(日本プロジェクトソリューションズ株式会社 代表取締役社長)

本講義の開講以来、あらゆる業種業態のビジネスパーソンがプロジェクトマネジメントの国際資格であるPMP®を取得しました。MBAとPMP®の2つのタイトルはビジネスにおいてヴァリューがあります。ぜひ、青山ビジネススクールでMBAとPMP®のダブルホルダーを目指していただければ幸いです。

プロジェクトとは、独自の目標を設定し、それを期限内に達成させる一連の活動です。社会人であれば、たとえ業務名に「プロジェクト」とついていなくとも、期限内に目標を達成させなければならない仕事はいたるところに存在しています。この「プロジェクト」管理に特化した知識と技術手法があります。それが「プロジェクトマネジメント」です。PMP®はプロジェクトマネジメントの国際資格であり、プロジェクトマネジメントの知識と技術を有していることを証明するものです。
本講義では、希望者に対し、学習成果を「PMP®取得」という形で証明することを推奨し、またその取得方法、受験勉強方法などを分かりやすく伝えています。さらにPMP®ホルダーは、グローバルプロジェクトにおいて使用されるプロジェクトマネジメントの世界共通言語(用語)、知識、技術を使い円滑にグローバルプロジェクトを対応することができるようになります。

※PMPは、米国プロジェクトマネジメント協会(Project Management Institute, Inc.)の登録商標です。

渡邊幸平さん

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伊藤大輔氏

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