「MBAとPMP®のダブルタイトルはプラチナカード」長野陽介さん(2017年度フレックスコース修了)

長野 陽介さん(2017年度フレックスコース修了)
大日本印刷株会社 アドバンスドビジネスセンター コミュニケーション開発本部 地域創生事業推進ユニット
「MBAとPMP®のダブルタイトルはプラチナカード」

私が米国PMI®(Project Management Institute)の認定する国際資格PMP®(Project Management Professional)を知ったのは、ABS入学後4月の第1週に大磯プリンスホテルで行われた、一泊二日のフレッシュマンキャンプでした。そこでは、2年生の幹事会が運営を行い、教授陣から新入生へ、これからの2年間のプログラムや進路についてオリエンテーションが行われていました。そこは、期待と野心と夢に満ちあふれた様々な世代や職業の新入生達が、今後2年間の厳しい道のりを共に歩む仲間として絆を深める場でもありました。当初、私は、経営戦略や新規事業について学びたいと考えていました。そこでのオリエンテーションの際、「オペレーションズ・マネジメント」の教授である細田髙道先生が、「プロジェクト・マネジメント」をご担当されている伊藤大輔先生の言葉を紹介されました。それは「MBAとPMP®のダブルタイトルは、欧米ではプラチナカードとなっています。」というもので、私にとってそれがいつまでも忘れられない言葉となっていました。

「MBA」は、その名の通り経営を管理するための学問であり、同じことを繰り返す「定常業務」の継続性を重視しています。一方「PMP®」は、独自性と有期性を持つ業務である「プロジェクト」をマネジメントするプロフェッショナルとしての資格となっています。私は、企業が様々なプロジェクトをうまくマネジメントすることによって、定常業務も安定的に成長できるものになると感じていました。ABSには、伊藤大輔先生による「プロジェクト・マネジメント」のコースがあり、私たちは、米国PMI®のPMBOK®の知識体系・技術を、ケース・スタディやビジネス・ゲームでグループワークによって体感的に学ぶことができました。このコースでの体験と学びは、PMP®受験においても大いに役立ちました。

また、以下の2点については、実務においても大きな改善となることを知りました。第1にプロジェクトはいくつかのフェーズに分けることができ、フェーズは立上げ、計画、実行、監視・コントロール、終結の5つのプロセス群によって構成されており、スコープ妥当性確認によっては、フェーズの終結や新たなフェーズの立上げが行えないということです。第2に「変更要求」は、「統合変更管理」を通して、「承認済み変更要求」によってのみ実行されるということです。これらは、顧客と作業者双方の無駄なコストと時間を削減することができます。

現在、私は、自治体向けに「DNPナビ付申請書配信サービス」(申請書一括作成システム)の開発・販売・導入を行っています。政府は、本格的に国民・事業者の利便性向上に重点を置き、行政の在り方そのものをデジタル前提で見直す「デジタル・ガバメント」の実現を目指しています。自治体の「電子自治体」も同様の動きを見せています。私は、ある自治体からのプロポーザル実施要領の業務実施体制に「業務責任者にあたる者は、情報処理技術者試験のPMP®等のプロジェクト管理スキルを担保する資格を保有していることが望ましい。」との記載を目にしました。私は、PMP®ホルダーのプロフェッショナルとしての顧客に対する真摯な姿勢が国内でも評価されていることを実感しました。PMP®は、パワポでなくはなく、エクセルで「話し」がしたいと思う方にはピッタリの資格だと思います。

私は、これまでの学びと経験とPMBOK®の知識体系・技術を活かして事業を推進していきたいと思います。これまで私にMBAとPMP®資格取得の機会と多くの学びを与えてくださったABSの先生方と、共に学んだ仲間達に感謝いたします。

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