2016年度マネジメント・ゲーム体験記

横山 和孝さん(株式会社日立製作所 デジタルエナジー事業推進部 主任技師)(2015年度フレックスコース入学)

私は本ゲームにCEOとして参加し、先生並びに取締役皆様のご指導とメンバーに恵まれ、見事“TIME CRAFT Co, Ltd社を1位(ワールド内)に導く事が出来ました。僅か4か月間の出来事でしたが、初年度履修内容の実践演習と、経営の厳しさ楽しさも体験出来た本演習に心から感謝しています。

マネジメント・ゲームとは

高・低額2種類の時計を対象6か国内の任意国で生産し、6カ国で販売を行う会社を運営します。その間で高めた企業価値(EVAの積算値)がトップのチームが優勝となります。競合は米国、ウクライナ、チリのMBA学生チーム。米国はゲームの本家本元カーネギーメロン大学。日本青山学院代表として海外競合を打ち負かす事に最大の醍醐味があります。その他に取締役会議(3回)の運営があり企業の最前線で活躍されている方が取締役として参加され、フラッシュレポートという形で毎期コミュニケーションを行います。正に会社経営が経験出来るプログラムです。

履修のきっかけ

私の勤務する部門では送配電設備を扱っています。入学当初ゲームで扱う商品は時計なので自身の業務と繋がらないと考えていましたが、1年目終了時に間違いだと気づきました。経営者視線ではマーケティング、開発、生産、販売を通して利益上げ、その利益で更なる開発投資を行う事で優位性や企業価値を高め、株主へ利益還元する事でより良い投資環境を醸成していく事は業種・製品が違っても同じ事に気づきました。只、半期で8単位取得可能な事が負荷の高さを物語っており、加えて成績が順位で明確に評価される厳しさも感じていましたが、自ら会社を経営するチャンスは滅多に無いと考え履修に至りました。

3人の精鋭チーム?

最終的に履修者は自身を含め3人。作業負荷分担の面から通常4-5人のところ3人で?と不安もありましたが、個人的には優秀なメンバーがいるのでこれはイケルと。一方で少人数の良い所もあり、意思決定の速さ、学生3人に対し先生2人と取締役5人、教室及び付帯設備を1チームで独占。教育環境としては最高でした。

役割分担

CEOは誰やる?との問いに1番乗りの私(年功序列?)を推して頂きCEO拝命。CFOは趙君、CMOは山本君の体制でCOOは私が兼務。各人の得意な部分をうまく引き出す役割分担で体制決定しました。

地道な分析作業と意思決定

このゲームは地道な過去データや毎期の競合分析作業が重要であり高い負荷を要求します。何故なら品数は2種類ですが、市場6か国、競合5社、生産国、価格、品質、環境とパラメーターが多い為です。膨大な選択肢と常に変化する競争環境の中で意思決定する項目が多く、度々方向を見失いそうになり、その都度基本戦略に戻って作業を進める事が必要でした。意思決定は全員参加のTV会議で実施しましたが、CMO・CFOの検討資料が素晴らしく、この二人と組んで本当に良かったなと思う事が度々でした。
大きな戦略変更には取締役の承認が必要となります。我々のチームは2年目に生産国を変更する事を決断しましたが、取締役を説得する事が出来ませんでした。振り返ってみればこの方針は正解でしたが、論破出来なかった事に対しては深く考えさせられました。

CEOとして

勝敗を決定するEVAの数値に徹底的に拘りました。ゲームの最中は深夜の作業と会議が連続し、検討の深さや精度が落ちる時がどうしても出てきます。相手の出方次第でシミュレーションの外れる時もあり、適当に決めても良いかなと思うこともありましたが、納得できない数値や結果に対して再考を指示しました。勝利の要因はこれに応えて集中力を最後まで維持してくれたメンバーによるもので、この雰囲気を上手く作れた事が勝因の背景だと思います。

取締役会

時に厳しい御指摘も頂来ましたが、取締役のアドバイス無しにこの勝利はなかったと言えます。取締役皆様から頂いたアイデア、発生事象に対する見方、対応方法のアドバイスは貴重で実務に生かせるものも多く感謝しています。

マネジメント・ゲーム履修を考えている皆様へ

このゲームは“知の格闘戦“で理論が無ければ戦えません。”チームの熱“も困難に立ち向かう為に必要です。まさにこれは経営の中枢を担うMBAホルダーに求められるものです。経営幹部キャリアを考慮されている方には“予行演習”としてこれ以上のプログラムは無いと考えます。是非チャレンジして栄光と仲間と味わう達成感を掴み取ってください。