リスク・マネジメント[基本科目(200番台)]

担当:小林 敦非常勤講師

企業や社会を取り巻く様々なリスクを知り、リスク・マネジメントの重要性を学ぶ
2013年フレックスコース入学 中村 千鶴

企業経営、ビジネスを行う上で、リスクを察知し、それらのリスクをいかにコントロールし、リスクが顕著化した際に、いかに迅速に、適切に対応できるかは、重要なマネジメントスキルであると言えます。リスクを軽視することによって、判断を誤り、後に大きな代償を払うことになった事件・事故は、後を絶ちません。「リスク・マネジメント」の授業では、そのようなビジネスプロフェッショナルとして知っておかなければならないリスク・マネジメントの基礎を学びます。

授業では、まずリスクとは何か、なぜリスク・マネジメントが必要なのかを学び、各テーマ(安全・安心、事業継続、レピュテーションリスク、ITリスク、コンプライアンスリスク等)に掘り下げていきます。テーマ毎に厳選された新書を事前に読み、授業ではそのテーマの重要なポイントを整理した上で、クラスディスカッションをします。また、レポート、ケーススタディの発表等を通して、さらに自分の興味のある分野・ケースを分析し、知識を深めることができます。

私が、この授業を履修した理由は、現在、企業の経営に関わる仕事をしており、企業を取り巻く様々なリスクを統合的に把握し、管理することが求められる中、あまり詳しくない分野もあるため、全体的に知識を深めたいと思ったからです。実際、授業を通して取り上げられたテーマは、どれも仕事に直結しており、とても身近で、これまでの十数年の社会人経験の中でも直面してきたことでした。このキャリアの中間地点で、原点に立ち戻り、全体的に見直し、今後の課題を再認識出来たことはよかったと思います。

この「リスク・マネジメント」の授業で、興味深かったのは、クラスメートの業界や職種が様々であったので、多様なリスクや実体験を聞くことが出来たことです。さらに、最後のケーススタディ発表は、各自の専門性を活かしたものが多くなり、他の業種、社会全般への視野を広げることが出来ました。小林敦先生のリスク・マネジメントに関する豊富な知識とご経験から、どのテーマであっても、テーマの本質に迫る質問をされるので、議論が活発になり、最後のケーススタディ発表では、それぞれがケースを作って発表・質問をする形式でしたので、よりインタラクティブなクラスになりました。新書の事前精読、レポート、ケーススタディの準備は、時間的に大変でしたが、クラスディスカッションは興味深かったですし、ビジネススクールで学んでいることを実感させてくれる授業でした。