ビジネスプランニング活動報告

7月7日(土)の現役・OBの合同発表会に参加して

浦崎学さん(2011年フレックスコース入学)

本科目はビジネスアイデアから実際にビジネスを起していくプロセスを体験する科目であり、これまで100番台、200番台、300番台科目を経て、座学、ケーススタディによるディスカッション、グループワークなどで培ってきたMBA科目の総仕上げであり、いわば専門職大学院のメインディシュに相当する科目である。

実際に1年生の後半あたりから漠然とビジネスプランニングの受講しようと考え、自然発生的に4名が集まった。選考書類を提出し受講許可がおり、後期終了の感慨もほどほどに春休みの間に事前課題が与えられた。様々な優れた企業を研究し、ディスカッションを重ねベンチマーキングを行いビジネスの種の種となる3つのアイデアを温めよとのこと。4月の開講以降は、長谷川先生、石井先生の熱心な指導の下、課題でつくった3つのアイデアをチーム内でさらにビジネスのアイデアを抽出、口角泡を飛ばしながらディスカッション、企業理念を練り、ようやくビジネスの種がビジネスコンセプトとなって固まりだした。まさに無から有をつり出す「産みの苦しみ」というものを味わった。とくに我々は、長谷川先生から企業理念がいかに大切かを説いていただいたのでこの部分に特に力を費やして作りこんでいった。各チーム共通して、紆余曲折を経てようやくある程度方向性が見え出してきたころである。

今回、前期の総仕上げとして歴代のビジネスプランニングOBとの合同発表会が開催された。まずは前半我々が現時点での進捗を先輩方に披露させていただき、後半は先輩方のビジネスプランの総仕上げを披露していただくのと、昨年の作り上げるまでの苦労話を共有していただいた。我々も十分作りこんだと自負していたが、実際に先輩方の完成形を披露していただくと差は歴然であった。流石ビジネスコンテストでのファイナリストの先輩方の発表で、我々のプランはまだまだ作りこんでいかないとビジネスにはならないと先の長さを改めて実感した。夏季休暇の活動から後期にかけての活動がKEYであると改めて感じた。

終了後は、ABSビジネスプランニングの先輩の渡辺悠太氏の勤められている渡辺産業様http://www.watanabe-int.co.jp/のお洒落なオフィス(父上であり渡辺産業社長の渡辺鮮彦氏も今年からABS生!)お借りして現役・OB今懇親会が開催された。とくに先輩方からビジネスアイデアに対するコメントや有意義なアドバイスをいただいた。特に形にするまでの苦労話、低空飛行を続けていつ浮上していったか、チーム自体が崩壊寸前に陥り、そこからどうやってまた元の軌道に戻していったのかなどこれから我々が体験していくであろう試練に関して語っていただいたのが非常に有意義であった。

この会からの学び

ビジネスプランを完成させるまでの先輩方の苦労で共通したのは、「寝不足になるまで自分たちを追いこんだこと」、「産みの苦しみが相当なものであったこと」、「悩みぬいて議論しつくしたことが最終的に良いプランを産んだこと」などであった。我々のチームはペット関連のビジネスプランを作成中であるが、事前に立てた仮説は何度も覆され、仮説を再構築している段階であり、これからいろいろなマイルストーンを経て完成させていく一歩を踏み出したに過ぎない。

夏季休暇以降、顧客アンケートを取りながら、実際のFeasibilityを確認し、ビジネスモデルの修正を加えていく事予定である。諸先輩方もこの部分でずいぶん苦労されたようで、アンケートを練らずに実施してしまうと後で使えないなどと貴重なアドバイスを得た。また計画をしっかり立てて確実に実行していくことが重要であると学んだ。

今後向けて

いよいよこれからが本当の産みの苦しみのフェーズに入るので、大いにチームの仲間と議論し尽くした上で、同朋の伊藤大輔さんの言葉を借りれば「感動して涙が出る」のビジネスプランを作り上げていきたい。 先輩方の築かれた功績に続かんとばかりに邁進していきたい所存である。