ABSで学んだことを実務的・学術的な両面から研ぎ澄し、創造的かつ柔軟な思考、問題解決能力を高めたい

関本 由紀子さん(2011年フルタイムコース入学)

大学院を志望した理由は前職で責任の重いポジションに昇進しながら、その職責を十分果たせなかった苦い経験に起因する。その経験から目標とする自分の姿と実際の私の間にギャップがあることを理解した。確固としたコアスキルを持つと共に、幅広い視野でビジネス全体を見渡すことの出来る人材になることを望んでいる。マーケットの特性、動向を分析し、どのような戦略を立てれば良いか考えられること。直面する問題は何か、それを解決するにはどのような方法があるのか、その選択肢ひとつひとつについて、メリットとデメリットを整理して考えることが出来、そこで最善と思われる策を決定出来る人である。

そのような人材になるには、もはや実務の積み上げだけでは限界にきていることを悟った。化粧品業界でのマーケティング、商品企画・開発に携わって10年が経った。製品開発の手法、薬事法に関する知識、販売促進などについて経験を積み自分自身で考え、判断しプレイヤーとして業務を完遂することは出来るようになった。しかし、業務上発生する諸問題の全体像を捉え自信を持って対処出来るようになるためには実務的、学術的アプローチが必要で自分の知見を深めるために大学院に進学し学びたいと考えるようになったのである。

数ある大学院の中でABSを志望した理由は主に3つある。1つは昼夜同プログラムを開講している大学院であり、復職後も学業、育児、仕事の両立が可能な上、勤務先及び自宅からの立地が良く通学が負担にならないことである。そしてもう1つは基礎知識蓄積後に専門分野を習得するカリキュラムとなっており、実践的で専門性を重視した内容だからである。さらに、コアスキルとして鍛えたいマーケティング分野の科目が充実していることが魅力的で自分に最適であると考えたからである。最後に、グローバルに活躍できるビジネスパーソンの育成に力を注いでおり、今後グローバルな視点でマーケティングを手掛けたいと考えている自分の方向性に一致していたからである。

MBA取得後はABSで習得したマーケティングスキルを遺憾なく発揮し、新たな価値を創造出来るブランドマネージャーとして実績を作りたい。単に「運」や「時流に乗った」ということではない、何かしらの製品開発及びマーケティングにおける共通する成功モデルを構築し、ヒット商品と記憶される製品を世に送りだすことで成功法則を実証したい。新たな市場を創造し人々に感動と喜びを与える強力な製品とブランドを生み育て、最終的には新たな知見を次世代に伝承出来る職業人になりたい。その目標に向け、ABSで学んだことを実務的・学術的な両面から研ぎ澄し、創造的かつ柔軟な思考、問題解決能力を高め自分の人生をより主体的に生きたいと考えている。