MBAはビジネスマンの“教習所”。理論に裏付けされた経験を積むことが重要!

加藤 由将さん(東京急行電鉄(株)住宅・ソリューション事業部 2012年フレックスコース入学)

■ MBAを目指したきっかけ

私がMBAの取得を目指した理由は、社内新規事業を立ち上げる中で責任ある立場に就いたものの自分の思考プロセスや判断基準に自信が持てず、漠然とした不安に駆られたことに起因している。
経験と勘と度胸で通じる時代は過ぎ去り、日増しに厳しくなる経営環境の中でより精緻な判断が求められており、これに応えるには高度で専門的な勉強が必要であると感じた。
知識が欲しいのであれば一人で本を読んだ方が効率的であるし、年代や業種業態を超えたコミュニケーション機会が欲しいなら必要に応じてセミナーに通えば足りる。しかし、本だけではアウトプットの場が無く、また、個別のセミナーに参加するのは好き嫌いも出るので、総合的にプログラム化されているMBAが最適であると考えた。
ちなみに、よく海外のMBAは選択肢に入らなかったのか?という質問をされるが、バイリンガルでもない私は本質的な部分の吸収率を優先するために国内MBAに限定した。

■ ABSを選択した理由

数あるビジネススクールの中で本学を選んだ理由は立地とカリキュラムにある。立地は各人の勤務条件によるが、意を決して入学しても授業に出られなければ何の意味もない。ビジネススクールは多数あるが、無理せず安定的に通える場所は限られており、渋谷を中心に仕事をしている私にとっては最高の立地にある。そして、カリキュラムに関しては、基礎的なところから学び直せて、かつ、国内MBAの中でもグローバルスタンダードを意識したバランスの良いカリキュラムがあるのがABSだった。

■ 初年度の感想

目的は様々だが、多くの志高い級友に囲まれることは強い刺激であると共に強い心の支えであり、MBAが非常に恵まれた就学環境であることを再認識した。
また、コミットするもしないも各人の自由だが、学園祭でのドーナツ販売など、学んだ理論をアウトプットする為のABS公認活動も設けられており、これらは他のビジネススクールには無い特徴でもあり、理論と実践のバランスが取れているビジネススクールであると感じた。
美しき経営理論だけを学びたいならMBAに来るのは止めた方がいい。MBAでは理論を学ぶと同時に実践的な討議を繰り返す中で理論をそのまま適用しても上手くいかないことを体感し、それをアジャストするスキルを身に付ける場所なのではないだろうか。何かを与えられに来るのでは何も得られない。むしろ何かを与えてやろうと思うぐらいの気持ちが必要だと思うし、そういう方と一緒に学べることが楽しみである。