ABSでの体験の一つ一つが一生忘れられない中身の濃い時間で、人間として成長できた。

松永 剛さん(J.フロント リテイリング(株) 上野地区再開発準備室 2013年フレックスコース修了)

私は、百貨店において新規商業施設の開発業務に携わっています。百貨店の店舗の新規開発は時には数百億円単位での投資が発生し、しかも出店業務の過程においては、マーケティングやファイナンス、オペレーション等多岐な分野にわたっての専門性が求められる職務であるのにも関わらず、MBA受講前の私は、専門性の基盤となるビジネスの知識がありませんでした。
私はビジネスマンとして最低限のビジネスの基礎を身につける必要性を感じたため、MBA取得を決意。ABSを志望し幸運にも合格することができました。

ABSでは一年次には経営に関する専門知識を総合的に学び、二年次に専門科目を本格的に選択しますが、私は、店舗開発業務のエリアマーケティングや店舗企画業務に活かしたいという思いから、マーケティング科目を中心に受講することとしました。

例えば、体験的学習プロジェクト科目「マーケティング・プランニング・プロジェクト(MPP)」においては、渋谷地域の活性化策をチームで立案し、教授や外部の識者、経産省の方にプレゼンし、フィードバックいただくという貴重な体験を積むことができました。特に研究過程において、メンバーみんなで、自主的に集まって行ったブレストから生まれたアイデアが、ご評価を頂けたことは特にとっても嬉しかったことの一つです。

マーケティング専門科目「地域活性化のマーケティング」においては、長野県小布施町について自主グループを編成しフィールド研究を行いました。さらに宮副教授のご指導を頂きながら研究を発展させ、経営情報学会(全国研究大会)において発表させていただくことができました。

「マーケティング演習」では、メンバーみんなで青山地区を基盤とした企業のマーケティング戦略について分析を行い、実際に企業の広報の方にもヒアリングしたり、文献研究をゼミのメンバーとしながら論文に纏めることができました。
私自身、ビジネスパーソンとしてまだまだ修行中の身ではありますが、これらのABSでの体験の一つ一つが一生忘れられない中身の濃い時間で、人間として成長できたように感じています。また入学前に課題に感じていた、ビジネスにおける知識という意味ではささやかながら間違いなく以前より自信が持てました。今後は知識をより結果につなげていけるように精進していきたいです。

元々意思が決して強いとは言えない私が、この2年間の学生生活と仕事の両立が果たせたのは、特に会社の方や、友人、事務の方、先生方など多くの方に支えられたからです。学びの機会を頂き、サポートいただいたことに感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。