私の入学動機、履修科目と週間スケジュール

平井 達矢さん(2011年フレックスコース入学)

■ 私の入学動機

私は現在、社員数20名のモノづくり企業において取締役として経営に参画している。代表取締役は父であり、いわゆる家族経営だ。身内4名、従業員16名という体制で、この執筆をしている今まさに、事業継承のタイミングを窺っているところである。
私がMBAを目指した理由は、2008年リーマンショック後の急激な景気低迷が大きな要因である。当時例外なく我社は売上半分という窮地に立たされた。私はその時、先頭に立って企業再生の道を歩むこととなる。それまではただ与えられたことをがむしゃらに行っていた。経営の「け」の字も分からない状況で、また社内の誰もが手立てを打てない中、何かアクションを起こさなければ明日にも倒産を待つばかりであった。リストラを行い、死に物狂いで働いた結果、危機を逃れることができた。しかし大きな疑問が残った。どうしたら自分を含めたすべての関係者が幸せになれるのか。ここで一念発起し、何もかもが足りない自分が、その何かを掴むために学びの機会を探した。そこで出会ったのがMBAである。

■ ABSを選んだ理由

ABSを選んだ理由は二点ある。第一にはどこからでもアクセスがしやすい立地であること。その当時、外出が多い業務内容であったため、仮にどこにいようとも通学しやすい環境は必須であった。 第二は500番台科目「ビジネスプランニング」が理由である。「事業とは何か。」「価値を創造するとはどういうことであるか」の問いに答えを出すべく学びの機会を選択した私にとって、他校が必須としている修士論文では得難い体験が出来ると確信していた。

■ ABSでの学びと収穫

そのビジネスプランニングを通して、一から起業する思いもよらない難しさを実感した。事業継承を想定していた私には、創業者の苦しみを体感出来る絶好の機会となった。また授業以外の他流試合として多数のビジネスプランコンテストにも応募をした。現時点で第4回大田区ビジネスプランコンテストにおいて優秀賞を拝受した。その他にも様々なコンテストにチャレンジし、現在ファイナルプレゼンに向けブラッシュアップを重ねている。
500番台科目を通した様々な活動は、ハードではあるが、私にとっては想像を上回る経験であり、経営者としての視野を広げる経験として最良のモノとなった。特に指導教授や外部の投資家から客観的に評価を受ける事で、自身の現在の事業を同じ視点で見つめ直し、今後自分が経営者として行わなければならないことが明確になった。成功体験も失敗体験も同時に学ぶことが出来る。また仲間とのプランニングの時間は多様なバックグランドから多くの刺激と学びを受け、何物にも代えがたい、ここでなければ得られない時間になった。
事業継承に対して後ろ向きな気持ちがあった入学前と比べて、卒業間近の現在は前向きに現在の事業の発展を思案し、どのような事業を今後創出するか、卒業がある意味で待ち遠しい。ABSと出会って、ビジネスプランニングを受講して本当に良かった。

時間割1年次(前期)

時間割1年次(後期)

時間割2年次(前期)

時間割2年次(後期)