2013.08.06

新ヶ江明代さん(2013年フレックスコース修了)が第61回「朝日広告賞」を受賞

2013年にABS-MBAフレックスコースを修了した新ヶ江明代さんが、このたび第61回「朝日広告賞」の 一般公募の部で、「入賞」に選ばれました。

「朝日広告賞」は、「新聞広告の発展と次世代を担う広告制作者の発掘・育成」を目的として、朝日新聞社が1952年に創設し、今年度で第61回を数える歴史のある広告賞です。国内有数の権威ある賞で、現在広告界で活躍しているトップクリエイターも過去に何人も受賞しており、「クリエイターの登竜門」とも言われています。

広告主が提案する課題に沿って、読者がオリジナルな広告を応募する「一般公募の部」と朝日新聞に掲載された広告作品の中から広告主が応募する「広告主参加の部」の2部制で、新ヶ江さんが受賞したのは「一般公募の部」になります。(「一般公募の部」には今年1,206点の応募があり、その中からグランプリ1点、準グランプリ3点、入選10点をはじめ、計20作品が受賞しました。)

2013年フレックスコース修了 新ヶ江明代

私は今回、以前勤めていた広告会社で同僚だったデザイナーと組んで、課題のひとつ「大日本除虫菊による課題「金鳥の渦巻」(蚊取り線香)」を選び作品づくりに取り組みました。
新聞30段(両面見開き)のスペースいっぱいに、蚊の家系図、その名も「蚊系図」を展開し、一匹一匹に死因を添えたビジュアルで、100年にわたる蚊取り線香vs蚊の終わりなき戦いをユーモラスに描きました。

文字が小さすぎてまったく読めませんが、蚊取り線香での死以外に「圧死」や「凍死」、「孤独死」、「ボウフラ段階で全滅」など細々と書かれています。

私も、一緒にやったデザイナーも、普段の業務で新聞をはじめとしたマス広告を数多く手がけていますが、広告賞の一般公募は、クライアントとのシガラミや、さまざまな制約から一切解き放たれ、本当に自由な発想のもと制作できるので、今回も銀座の喫茶店で二人でゲラゲラ笑いながらアイデアを出し合って作り上げていきました。それが審査員の方々にも伝わったようで、「作る人が楽しんでいる印象を受けた。」とのコメントをいただきました。

アーティストや作家と違い、広告クリエイターはどんな大きな広告を出稿しても、作り手として名前が出ることは一切ありません。その感覚にすっかり慣れているので、今回のように作品とともに名前が掲載されると非常に照れくさくてたまりません・・・!
今後は、広告業界に求められる「クリエイティブ脳」に、ABSで学んだ「ビジネス脳」をさらに取り入れて客観的根拠に基づいた説得力のある表現を目指していきたいです。