2015.05.25

細田教授の論文がEuropean Journal of Operational Researchから出版

オペレーションズ・リサーチおよびマネジメント・サイエンスの分野でトップ5に入る学術誌European Journal of Operational Researchから、細田教授が筆頭執筆した論文The impact of information sharing, random yield, correlation and lead times in closed loop supply chainsが出版されることが決定いたしました。この研究は、ディズニー教授(英国国立カーディフ大学ビジネススクール)とガビアネニ教授(米国コーネル大学ビジネススクール)の協力を得て実施されました。

この論文は、市場への製品の供給だけでなく使用済み製品の再生も含めたサプライチェーン(循環型サプライチェーン)におけるダイナミクスを数理的なモデルで分析したものです。従来の研究では、その複雑さゆえに近似的な方法(例えばシミュレーション)でしか対応できなかった分析を、本研究では数学的な方法で解決している点が大きく評価されました。

主要な研究成果としては、1)90年代に報告されていたリードタイム・パラドックスの再発見とその拡張、2)再生の量が増加すると循環型サプライチェーン・パフォーマンスは下がる、というトレード・オフ関係の発見、があります。

これら主要な研究成果は、よりわかりやすい内容に変換され、講義を通じて学生のみなさんに提供される予定です。