スチュワードシップとコーポレートガバナンス
―2つのコードが変える日本の企業・経済・社会

北川哲雄（編著）

金融庁「日本版スチュワードシップ・コード」制定、経済産業省「持続的成長への競争力とインセンティブ-企業と投資家の望ましい関係構築」プロジェクト、金融庁「日本版コーポレートガバナンス・コード」制定化の動きなど、企業と投資家との関係が大きく変わろうとしている。これら3つプロジェクトは、資本市場にかかわるすべての関係者・関係機関、いわゆるインベストメント・チェーン全体に今後大きな影響を与える可能性がある。これらのコードのポイントが、「Comply or Explain(遵守せよ、そうでなければ説明せよ)」の理念であるだ。ソフトロー下における原則主義と実質主義の採用が機関投資家と上場企業にさまざまな未体験の重い課題への対応を迫る。